アメリカのビジネスの授業(ケーススタディ) ー ZILLOW CASE
今回は、アメリカの不動産業界をひっくり返したIT企業について紹介します。
Zillow ホームページ:https://www.zillow.com
ZIllowはアメリカ最大級の不動産データベースサイトです。1億1000万以上ものアメリカ全土にある物件情報を所有していて売り手・買い手をつなげる(プラットフォーム型)ビジネスをを行う不動産サイトです。
一体、Zillowが既存の不動産他者を上回り2005年の設立から急激した要因はなんなのか?Zillowが解決した不動産業界の問題について考えてみましょう。
【情報の非対称性】
まず、「情報の非対称性」がこの業界では起きていました。
~c.f~
「情報の非対称性」は経済学の世界で有名な言葉で売り手と買い手の間に情報量の差が生じているという状況です。
例えば、中古車会社A社には、側から見ると、普通のプリウス所有していて、プリウスを買いたいという客が来店して交渉しているとしましょう。「情報の非対称性」において重要なのは「側からみると普通」という部分です。側から見ると普通なのですが、実は専門の人しかわからないような問題をエンジンに抱えていたのです。しかし、A社は店にそんな不利な情報を伝えずに他者と同じ価格で(実は不良品で安い価格なのに)売ってしまうということです。
当然、客側は何もわからず割高な値段で買ってしまうのです。
これと同じ状態が不動産業界で起きていたのです。
物件=プリウスとすると不動産について疎い素人は割高な値段で不動産屋に騙されてしまうのです。
しかし、Zillowの登場で彼らは、物件の「過去数十年の価格推移」・「航空写真による物件情報」・「周辺物件との比較」・「バスルーム・キッチンの数、面積」など多くの情報をデータベースから確認することができしっかりと確認することが可能なのです。
【外国人でも買える】
オンラインサイトの強みとして、海外の人も簡単にアメリカの不動産に手を出すことができるようになるのです。
日本人がハワイの物件を買いたいなぁと思った場合はZillowから確認することができますし、グローバル化進む社会が追い風となりサポートしています。
【ノルマの必要が無い!】
ノルマが無いとはどういうことかというと、「不動産仲介人は何件売り込まねばいけない!」、「何件売り込んだのか?」という契約件数によるはっきりとした成果が存在していました。
そのため、仲介人もとにかく売らなければならないという気持ち(時には焦り)になるわけです。
それにより、本当は客のニーズとはマッチしていないけれども売る、高く・早く・多くの物件を売ろうとして本質とはずれたモチベーションが発生してしまうのです。
ZIllowのSWOT分析、PESTEL分析などのより専門的なことも今後追記していきます。