ジャン・ピアジェ(Jean Piaget) 思考発達段階説
Jean Piaget(ジャンピアジェ)
思考発達段階説 Piaget's Stages
ジャンピアジェの思考発達段階説によると、子供の思考脳直の発達は年齢により徐々に発達していくう説です。すなわち、「ステージ1→ステージ3」 のように飛ばすことは起きないし、「ステージ1→ステージ3→ステージ4→ステージ2」のように階段無視して動くこともない。というのが思考発達段階説です。 また、この階段理論は幅広い成長領域で応用することが可能です。
しかし、上の説明にある「0〜2歳」とかの年齢よりも順番通りに発達していくことが重要なのです。成長は人それぞれなので、12歳で頂点に達しない人もいて普通なのです。
感覚運動期=Sensorimotor Stage(0~24 months)
感覚運動期は視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚などの感覚と実際の体の運動から外界を認識していくことができます。また、反射的な行動もこの時からできます。
逆に、できないことは頭に思い浮かべることや論理的思考はできません。
「思い浮かべることができない」ことをどのように証明したのか?
思い浮かべることができないということは、「視界にないもの=心にも残ってない」という論理でピアジェは実験しました。
乳幼児(8ヶ月未満)はモノに対して、手を伸ばそうとする。しかし、物体が布などで覆われて見えなくなると、手を伸ばすのを止めるのです。さらに、隠された物体を探す事もしないのです。
次のステージは8ヶ月〜15ヶ月になると、「A not B error 」になります。ものが隠されても、経験がつき、布の下にモノがあると認識します。しかし、2つの布を用意して乳幼児が認識している状態でどちらかにモノを隠す実験を行うと、最初は右の布に隠し続けていたため正解しますが、左の布に入れると(左に入れる瞬間は目撃している)同様に右の布をめくるという現象です。
つまり、Sensorimotor Stageではまだものを完全に心に思い浮かべることはできません。
前操作期 Pre-Operational Stage (2~7 years old)
Pre-Operational Stageでは、心にモノを思い描くことができたり、「ごっこ遊び」ができるようになります。逆にできないことは、論理的思考です。
また、この時期の子供がよくある間違えとして, Egocentrism(自己中心性)とConservation Task(保存性)があります。
Egocentrismの実験
Egocentrismとは相手の視点に立って考えることができないということです。さらに、自分を客観的に認知したりする能力もないため下手に叱って反省を促そうとしても難しいものです。むしろ経験から感覚的になら学べる時期です。
この時期の子供たちの会話も、自分のことを話しているだけであまり会話が繋がっていないということが多いのもこれで説明ができます。
Conservation Task(保存性)、Concentrarion(集中性)
今動画を見るのが一番早いです。
具体的操作期 Concrete Operational Stage
(7~12 years old)
Pre-Oprational Stageに加えて、論理的に考えられるようになります。加えて、自己中心性から抜けて他人目線で考えることもできるようになります。しかし、仮説的に「もしXXが起これば、どう変化するか?」と考える力はありません。また、自分の経験を超えることを想像する力はありません。
形式的操作期 Formal Operational Stage
(12years old ~ adult)
論理的思考・仮説的思考・客観的思考もできるようになり、経験外のことも認識できます。
発達・学習プロセスは、どんどん経験を繰り返すことでできることが増え、階段を登って行くことが可能である。→エピジェネシス
しかし、発達準備ができてないに新しいことを覚えさせる訓練をしても無駄である。